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2019.09.12 インタビュー

生産者インタビュー|マンゴー生産者 田中さん-佐世保市


マンゴー生産のホープ。堀内フルーツファームのマンゴー生産の責任者である田中さんにお話を伺ってきました。
 
田中さんは宮崎県出身で諫早の農業大学校の果樹専攻で4年間、マンゴーに携わってきたマンゴーのスペシャリスト。卒業後もマンゴーの生産に携わりたいと、堀内フルーツファームに就職し、マンゴー生産の責任者として日々、高品質なマンゴーを作っています。
 

 
佐世保市柚木町にあるビニールハウスでは、ハウスポット生産でマンゴーが育てられています。
 
ハウスポットとは、ビニールハウスの中に並べられた、鉢植えのことで、一つの鉢植えに1本のマンゴーの木が植えらえています。
 

 
栽培をハウスポットでしている理由は、土での栽培では、天気の影響による水分の量を調整することが難しく、水分を吸いすぎてしまうとマンゴーの味が落ちてしまいます。そのため水分と肥料を効率よく与えることができています。
 
マンゴーは小さいうちは小さな鉢で育て、生育していくなかで根の大きさに合わせて大きな鉢に植え替えを行っていきます。
 

 
佐世保のマンゴーは甘みを極限まで高めるため、1つの木から1シーズンに30玉しか完熟したマンゴーの実ができないように、徹底した生産管理を行なっています。
 

 
高品質なマンゴーを生産するため、その日の気温や土の状態などを見極めて水や肥料などを調整しています。
 
また、ハウス内の温度にムラができないように、ファンを回して送風し空気を循環させ、温度が一定に保つように気をつけています。
 

 
ミツバチに受粉させて実ができると、マンゴーの実は栄養と水分を吸って大きくなっていき、実が紫から赤色に変化し熟した途端、弦から実が落ちます。その落下を防ぐため、育てたい実を選定し、一つ一つ丁寧にネットを取り付けていきます。
 
朝と夕方に、熟し蜜が溢れ、弦から落ちてネットにキャッチされたマンゴーを丁寧に収穫していきます。
 

 
生産管理の徹底と、美味しさへの追求から、糖度は15度で日本一の水準まで高まり、2019年6月に大阪で開催されたG20の首脳晩餐会において振舞われており、味・品質ともに日本一という称号を獲得することができました。
 

 
大きく見栄えの良いものは高級贈答品として、日本全国に流通していきます。

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