生産者インタビュー|クルマエビ養殖家 徳田さん-松浦市
松浦市福島町にある新松浦漁協のクルマエビ養殖場にて徳田場長にお話を伺いました。
高級食材として、年末年始に目にする機会も多いクルマエビ。豊洲市場を始め、全国に流通している松浦のクルマエビは高品質で市場からも高い評価を得ています。
海に面した大きな養殖場に、6月下旬ごろ、1センチにも満たない稚エビを放養します。広い養殖場では、水質を安定させるため、、24個のモーターで水流を起こしています。
クルマエビは暖かいうちに脱皮を繰り返しながら成長していきます。そして冬に近づくにつれて成長が止まり、美味しさが増す11月頃から出荷が始まります。水温や生育の調査を徹底して行うことで、市場から求められる高品質のクルマエビを安定的に生産できるようになりました。
水揚げされたクルマエビは、手作業でサイズや傷の有無、身の締まりなどで選別していきます。手にとってまずは見た目で大きさを、触った瞬間に殻の硬さ、身の締まり具合を判別し、9段階に分けていきます。
選別されたエビは、活きたまま箱詰めされます。水温よりも低い10度以下に設定された作業場で大人しくなったクルマエビをふかふかのオガクズにそっと寝かせて発送されます。クルマエビはオガクズの中で1週間は活きたままなので、全国へピッチピチのクルマエビをお届けすることができるとのこと。
手間ひまかけて育て上げられたクルマエビは、毎週、150~200キロを出荷しています。年末は400キロになることも。そんな松浦の高品質なクルマエビは、直接注文することや、松浦市福島町にある海の駅「とれたて福の島」でもお買い求めいただけます。
食べ方は、おどり食い、天ぷらはもちろん、しゃぶしゃぶ、塩焼きでも。徳田場長は、甘さをじっくり味わえるので、しゃぶしゃぶで召し上がっていただくのが美味しい食べ方とのことでした。年末年始のご褒美に松浦市のクルマエビはいかがでしょうか。