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2021.01.27 インタビュー

生産者インタビュー|カーネーション生産者 浦さん-佐世保市

日々のこまめな手入れで育てるカーネーション

佐世保市内でカーネーション栽培をしている(有)黒髪カーネーションの浦 徹(うら とおる)さんにお話を伺いました。

佐世保では現在6個人と1法人でカーネーションの栽培をしています。
法人が秋から、個人が冬場から出荷を行い、一年中カーネーションを出荷できるような栽培方法をとっています。

(有)黒髪カーネーション

―カーネーションの旬―

一般的には3月から5月が旬になります。5月の第2日曜日の母の日あたりが最も出荷が多くなります。

―他産地との違いや魅力―

この地域では、標高が低い圃場から標高が高い圃場で栽培を行っています。カーネーションの特徴として、季節に応じた栽培管理が容易となることから、季節を通じて優良な品種を、県内外を出荷先として栽培を行っています。

カーネーション生産者

―仕事の流れ―

花が咲き出したら朝から花を採ります。それを市場向けに選別をし、荷造りを行います。その後、翌日に出荷という流れになります。

―作業の中で一番大変なこと、やりがい―

カーネーションは、1年に1回、5月下旬から6月にかけて定植を行うにあたり、暑い時期に植え替えの準備をしなければならないことがとても大変です。
また、良質な苗を選んで植えないと綺麗な花が咲いてくれませんので、その選別が一番大変な作業になります。併せて、近年、気象変動による異常気象が著しいことから、毎日天気を見ながら栽培しなければならないところが難しいところになります。

カーネーションの栽培

―こだわり―

カーネーションは、自らの力で立つことができません。確実にいいものを作るためには日々の手入れをこまめにすることが何よりも大事です。
他の作業をしながらでも毎日手入れをすることで、良いものができるので、水管理にしても肥培管理にしても日々観察をしながら栽培していくことがこだわっている部分です。

カーネーションの栽培

―カーネーションの特徴―

他の花と違って、水揚がりがいいっていうことと、冬場は特に日持ちが良いというのが特徴です。
また品種が花の中では多い方だということもあり、中には“こういうのもカーネーション?”っという品種がたくさんあります。そういったものを栽培して、消費者の人に見てもらい喜んで頂ければと思います。

収穫したカーネーション

―カーネーションの見分け方―

茎がしっかりしたバランスの取れた花がいいです。花瓶や中に入れる水をこまめに変えていただくことは重要です。
今は10円玉を入れるとか漂白洗剤や洗剤など、水の中に菌を繁殖させないで、飾っていただければ、長持ちしますし、いつまでも綺麗なまま見ることができると思います。
夏場は特にそういったのをしていただくだけで、水の中の菌を殺してしまいますので、花瓶の中も綺麗な状態に保つことができます。

―今後の目標や夢―

花の中でもカーネーションは外国からの輸入が早くから行われており、輸入物があるというのは、当たり前だと思い栽培を行っています。それでも、やっぱり地元の花にこだわりたい。日本の花を使ってもらえるように外国に負けないように良い花を作って、消費者の人に届けられたらと思います。

カーネーション

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