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2021.03.09 インタビュー

生産者インタビュー|イノシシ肉生産者 照本さん-川棚町

川棚町で、イノシシの捕獲から加工を行われている、照本食肉加工所の照本 茂法(てるもと しげのり)さんに、話を伺いました。
イノシシ肉加工所の照本茂法さん

ー産地の特徴ー

川棚町のこの地域は、自然豊かで、特に水が綺麗です。そんな環境で育ったイノシシを狩猟しています。
現在、イノシシなどの捕獲を行っているメンバーは約20名いますが、加工に携わっているのは、私一人となります。
照本食肉加工所がある川棚町の景色

―加工所を始めたきっかけ―

イノシシを捕獲しても、処分するしかありませんでした。
生き物を捕獲しているのに、その肉をいただかずに、処分しなければいけないのが嫌でした。その為、加工まで行い、販売していこうということで加工所を始めました。
イノシシ肉を加工する照本食肉加工所

―作業の流れ―

捕獲したら、その場で血抜きを行います。その後、加工所で内臓を取り出し、氷を詰めて、2時間ほど冷やします。その後、皮を剥いだり、解体の作業を行います。
イノシシ肉の加工

―大変なこと・やりがい―

くくり罠でイノシシが掛かった時に、イノシシと1対1で対するのが危険で大変な作業になります。
また、イノシンの体温は41度程度あるため、迅速に内臓を取り出し処理を行う必要があるため、この作業が大変な作業となります。
一方で、イノシシの被害を受けておられる農家の方から、お礼を言われた時や、実際に販売したときに「おいしい」と言われることが、やりがいに繋がっております。
イノシシ肉加工所の照本茂法さん

―オススメの食べ方―

冬場はぼたん鍋が美味しいですが、私のオススメはキムチ鍋です。
※ぼたん鍋:猪肉を用いた鍋料理
川棚町のイノシシ肉

―今後の目標―

イノシシといった鳥獣被害を減らしたいと思っております。ゼロにするのは難しいけど、出来るだけ減らしていければと思っております。また、イノシシの美味しい肉をそのままお届けするということを日々考えていますので、捕獲したイノシシをジビエとしてもっと普及していくように、広げていきたいと思っています。
イノシシ肉を解体する照本茂法さん

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