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2021.03.29 インタビュー

生産者インタビュー|クロマグロ養殖家 安藤さん・大坪さん・松本さん・谷口さん-新上五島町

海の力と島の技を掛け合わして育てたクロマグロ

新上五島でクロマグロの養殖に励んでいる方々にお話しを伺いまし た。 お話しを伺った方々は有限会社勝栄水産の安藤翔平(あんどう しょうへい)さん、株式会社徳丸の大坪良徳(おおつぼ よしのり)さん、有限会社吉秀水産の松本文吉(まつもとふみよし)さん、有限会社順洋の谷口稔(たにぐちみのる)さんになります。
新上五島町のクロマグロ養殖家たち

―養殖クロマグロの旬―

養殖クロマグロは、冬場の11月から2月が一番良質な脂をまとうの で、この時期が一番美味しいです。

新上五島町で水揚げされたクロマグロ

―新上五島町クロマグロの特徴―

新上五島町の養殖クロマグロは他産地と違い、若松瀬戸の急流がもたらす豊富な運動量と各生産者がこだわり抜いた餌を使っているので、魚の脂ののり方、サイズが全然違うと思われます。

新上五島町で水揚げされたクロマグロ

―養殖マグロ育成の流れ―

最初に、養殖マグロの稚魚は、自分たちで200gぐらいのヨコワを五島列島近海で釣ってきます。これを3年という期間をかけて出荷できるまで成長させて、全国もしくは海外へ流通しております。 給餌はほぼ毎日行い、取り上げは、時間との戦いです。少しでも鮮度が落ちないように、細心の注意 を図りながら、取り上げ作業を行なっています。

船上で作業中のクロマグロ養殖家たち

―一日の流れ、大変なこと―

朝は冬も夏も5時半ぐらいから作業を始めます。船に餌積みをして、魚の状態を見ながら、餌を毎日やっております。 魚が病気にかかった時や、自然災害が一番大変です。

船に餌積みしたクロマグロの餌

―やりがい―

生き物が相手なので毎日が大変です。その分、皆さんに食べてもらって、美味しい!またお願いします!という言葉のために一生懸命頑張っております。

水揚げしたクロマグロ

―目標―

養殖マグロに関しては正直、養殖技術や流通もまだ発展途上の段階なので、今後どう発展させていくのかが課題になっています。ただ、少しでも多くの人に 生産管理がしっかりした、安心で安全な養殖マグロを食べてもらうことが今後の目標です。 長崎から全国へと広がりを持ってきているのでさらに美味しいマグロを育て、全国や世界に羽ばたくようなマグロにしていきたいです。 海の力と島の人間の技を用いて、良質な魚を育てておりますので、今後、少しでも多くの皆さんにぜひ食べていただきたいです。

マグロ養殖のための船

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