生産者インタビュー|長崎和牛生産者 川島さん-佐世保市
佐世保市内で肉用牛の肥育をされている川島 功大(カワシマ コウダイ)さんにお話を伺いました。
肥育とは、繁殖農家さんが育てた子牛をセリ市場から買い、1年半から20ヶ月ぐらいまで育てて、出荷するという流れのことを言います。
―佐世保の生産状況についてー
JAながさき西海和牛肥育部会の人数は約13名です。
昨年からは農協の肥育施設のメンバーも部会委員として加入し、最近では、繁殖から肥育を始めた方などもいらっしゃるので、これから若手が増えると思っています。
長崎はまだ産地のブランド力として、まだまだですが、その分、肉質や血統の改良をしてきたのでこれから伸びると思っています。
―地域の特徴―
サシ重視で血統を改良していましたが、最近、消費者の趣向も変わってきたため、脂質に重点をおき、改良を進めています。
品種でいうと、弁慶3などの、肉質の細やかさが際立った品種で、これが、長崎和牛の強みになってきたなという印象です。
―肥育生産するようになったきっかけー
親が牛飼いをしており、農業大学で、2年間学び、帰省後から本格的に肥育の勉強を始めました。
管理を本格的にするようになってから、管理の難しさや楽しさを知り、6年前から独立しています。今後は、規模拡大や肉質の内容にもこだわっていきたいです。
―やりがいはー
最後は出荷する運命ですが、牛には自分の牛舎にいる間は、のんびり過ごしてほしいです。出荷時に良い結果が出ると嬉しいですね。やっていてよかったと思います。
―おすすめの食べ方―
やっぱり焼肉ですね。まず何もつけずに食べて、肉の美味しさを味わっていただきたいです。
そして2枚目からは、塩で食べていただくと脂の旨味を味わえると思います。
―今後の夢―
理想は俵牛という俵のような、肩幅があり、お尻の大きな体型を持った牛を育てたいですね。
また血統を把握し、それぞれに合った肥育方法を大事にしていきたいです。
今までは、サシ重視でしたが、これからは脂の質にこだわりたいと思っています。食べた時の味覚や感触等の印象を良くできるようにしていきたいと考えています。
繁殖農家さんの考えや育て方もとても大事なので、繁殖農家さんからの引き継ぎも重視していきたいと思っています。