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2021.04.13 インタビュー

生産者インタビュー|オイスターニンニク農家 田崎さん-佐世保市

海のミネラルと山のミネラルに育まれたオイスターニンニク

佐世保市でオイスターニンニクを栽培している田崎次郎さんにお話を伺いしました。

オイスターニンニク農家 田崎さん

―オイスターニンニクとは―

オイスターニンニクとは、九十九島牡蠣の海のミネラルと山のミネラルを豊富に含んだ最適な土壌環境中で、育まれたジャンボニンニクです。
これらの環境で栽培されたニンニクは、カルシウムをたっぷり補給し、健康に育つことができ、殺虫剤や殺菌剤を使わずに、環境にもやさしい栽培ができます。
現在、年齢は40歳前後から60歳ぐらいまでの5人程度のメンバーで栽培しております。

オイスターニンニク

―旬の時期―

6月初旬に収穫し、7月から出荷を始めます。冷暗所等で適切に管理しているため、通年で美味しくいただけますが、特に12月頃までがより美味しく頂ける期間です。

オイスターニンニクの栽培風景

―栽培されている地域の特徴―

実は、ニンニクは暑さにも寒さにも弱いデリケートな作物です。
しかし、佐世保市は、日本本土最西端に位置し、比較的温暖な気候であるため、ニンニクの栽培に適した地域です。

オイスターニンニクの畑

―オイスターニンニクの特徴―

牡蠣殻を肥料として活用するようになったきっかけは、近年、異常気象などにより日本で集中豪雨が多発するようになったこと。また、地形が急な斜面の多い中山間地域であることで、山のミネラルが海に流れ込み、これらのミネラルを海藻や貝殻が吸収し、育まれているからです。
海の資源を山の作物の栽培に用いることで、海と山のミネラルが融合し、最適な土壌環境を作り出し、資源循環を図っています。
また、日本の野菜は、ミネラルが外国産に比べると少ないと一般的に言われていますが、そこで牡蠣のカルシウムを吸収させることでミネラルを補給させようと考え、オイスターニンニクを栽培しております。
一般のにんにくよりも、ミネラルを吸収させることで作物が健康に育つという特徴があります。

九十九島の景色

―収穫までの流れ―

栽培は9月の下旬から植え付けを始めます。
そして暖かくなる3月頃に、海のミネラルを豊富に含んだ牡蠣殼の液肥を葉面散布して、カルシウムやミネラルを吸収させます。
これらにより育まれたオイスターニンニクは、5月末から6月上旬にかけて収穫します。

オイスターニンニク農家の田崎さん

―やりがい―

にんにくの栽培は、定植や植え付けなど手作業で行うため、とても重労働な作業です。
しかしながら、お客様から「オイスターニンニクを食べて、すごく元気になった。」や「力が湧いてきた」という言葉を頂いたり、「病気が治ったよ。」とおっしゃる方もいたりして、これまで頑張って作ってきて良かったなと思います。

オイスターニンニクを栽培する田崎さん

―今後の夢―

オイスターニンニクは、普通のニンニクと違い、匂いが少なくて食べやすいニンニクです。
上品に料理全体の香りを引き立ててくれます。
今後はもっと生産量を増やし、多くの皆様に食べて頂けるように頑張っていきます。

収穫したオイスターニンニク

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