生産者インタビュー|アスパラガス農家 川上さん-松浦市
今回は、松浦市で盛んに栽培されているアスパラガスの生産現場に行ってきました。
「赤土土壌」で美味しいアスパラガスを年間約4t生産し、新規就農者や、JR九州ファームの栽培指導を行う、農の匠である星鹿地区の川上さんに栽培についてお話を伺いました。
夏の時期、ハウスには緑色のふわふわした葉が生い茂っています。これは成長したアスパラガスの親茎の葉で、屈むと、見慣れたアスパラガスがタケノコのように生えていました。
夏はこの親茎を育て、光合成活動により一気に伸びる「柔らかいアスパラガス」、春は、冬の間に根に蓄えられた養分芽を出す「甘いアスパラガス」が収穫できるそう。
アスパラガスは一度苗を植えたら、年々土の中にある切り株のような鱗芽(りんが)が成長し、10年以上収穫ができるそう。そこから芽が伸び、地上に出てきたものを収穫します。
生き生きとしたきれいな緑の葉をもつ親茎、そして年間4tの収穫量は、川上さんがアスパラガスを長年手塩にかけて栽培している証です。
夏の収穫が終わると、秋は栄養分を根に貯めるため、葉が黄色に変わります。根に栄養を貯め、冬の間根は休眠期に入り、春に美味しいアスパラガスが芽を出すのです。