生産者インタビュー|菊生産者 丸田さん-佐世保市
日宇で菊栽培を行っている丸田潤さんは、現在28歳。丸田家の三男です。8ヵ月の男の子のお父さんです。祖父から代々受け継いだハウスで菊栽培を行っています。
小さいころから祖父、父の働く姿を見て育ってきた丸田潤さん。
東京の農業大学の短大を卒業し、帰省。菊生産者の後継者として活躍されています。
丸田さんは市内3ヶ所で栽培をおこなっています。敷地面積は祖父が13a(400坪)から始め、現在は60a(1800坪)まで規模拡大されており、現在は親子二代、父、母、妻と4人で力を合わせて栽培されています。
電照栽培と遮光栽培(シェード栽培)を利用して、季節を問わず、安定した供給を実現しており、お盆やお彼岸などの時期には出荷量が増えるので大忙しとなります。
朝の4時には市場に出荷し、翌日には店頭で販売されています。
武雄からも仲卸業者が佐世保の良質な菊を求めて市場にやって来ています。県内、九州に限らず、関西地方や中国地方などにも出荷されています。
佐世保で栽培されているのは、主に輪菊と言われる一輪菊で、白や黄色などの様々な品種の菊を栽培しています。輪菊の一番大変なところは、「芽欠き」です。成長させるにつれ出てくる脇芽を1つ1つ手作業で丁寧に摘みます。それをすることにより、1つの花芽を大きく育てることができます。
また、場所によって土質が違うため、土の様子を常に見て、水はけの具合や温度管理、病害虫駆除など丁寧に世話をしています。