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2019.12.13 インタビュー

鮮やかなカラーリングのアスチルベ〜生産現場を訪ねて〜


 

佐世保市でアスチルベを生産している吉村さんにお話を伺いました。

 

佐世保市内で現在アスチルベを生産販売してる農家は9人。作付面積は210aあり、日本一の生産量を誇っています。来年度にはまた新しいメンバーも迎えます。
 


 
中心者の吉村さんは、アスチルベ栽培の先駆者。平成7年の佐世保の大渇水の時、バラを栽培していました。しかし、水不足によって、バラが全滅。その時、いとこから「こんな花があるよ」と渡されたのが「アスチルベ」の球根でした。
 
それからメンバーを8名ほどあつめ、栽培を始めたものの、3年間はほとんど納得のいくような花が咲かず、落胆の日々でした。メンバーも減ってしまい、もうだめかとおもった矢先、常識を覆すことで、見事、花が咲いてくれるようになりました。
 
現在も、吉村さんはじめメンバーが毎年研究を重ねています。また、花卉の生産や保存技術の向上により、ここ10年で日本一の面積と生産量を生み出すまでに。関西、関東を中心に全国20か所以上の地域に流通しています。今では、栽培方法を学ぼうと毎年県外の農協などが視察に来ています。
 

 
ユキノシタ科のアスチルベは日陰の湿潤な土地を好む花です。そのため、九州のような暑い地域での栽培は至難の技です。秋から春にむけてよく咲き、ハウス栽培と露地栽培をあわせて栽培しています。
 

 
アスチルベの花の特徴は、小さなたくさんの花がフワフワと穂になって咲いているところです。ガーデニングでも人気ですが、今は、ブーケなどによく利用され、優しい色合いと揺れる花穂がメインの花を引き立ててくれます。
 
最近では、イギリスのヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウエディングのブーケで使われたことで一層注目を浴びるようになりました。
また、病気や虫に強く、ほとんど薬を使わずに育てることができます。
 

 
佐世保のアスチルベの最大の特徴、それはカラーリング。水に色素の溶液をいれて、吸わせる方法は時間が経つにつれ色素が消えてなくなってしまいます。しかし、佐世保では独自の手法を生み出すことで、色を定着させることに成功しました。花屋さんのオーダーに応え、様々な色合いのアスチルベを出荷しています。
 
アメリカなどの海外で生産されるアスチルベと違い、佐世保のアスチルベは茎の長さが短く、花穂も小さいです。しかし、その分、十分に茎が水をす吸い上げ、新鮮で元気な状態で消費者に届き、長い間楽しむことができます。
現在、需要が非常に高いため、高値で売買されている地域もありますが、佐世保のアスチルベ生産者は消費者の視点にたち、低価格で高品質なアスチルベをお届けしたいと日々努力を重ねているところです。